「蛍の光」といえばやはり卒業式。学生時代の区切りの、真に静粛なイメージ。よく言われるようにそれは日本においてのこと。「Love You Right」(Walk off the Earth,Lukas Graham)では「蛍の光」のメロディーにのって「君を愛してる。本当だと誓える。泣かせてしまった時ですら……」と歌い出します。「正しく愛せるようになりたい」という主人公は「18歳の頃を思い出してみてよ」と言っているので少し時が経ち大人になっているのですが、歳を重ねてより純粋な気持ちを内で整頓しています。その真面目な感じは私たちの「蛍の光」に重なるところもなくはないです。若い頃はいっぱいいっぱいなのに気づかず、起きることはそれなりに理解できているシンプルなことと思いがちです。それが、いろんな気持ちを経験して訳がわかるようになりその当時の日々自体を愛しく、時には甘い苦さをもって振り返るようになります。そうしてみると「なんでもない」時というのはなくて時間の積み重ねはあらゆることに意味あるものだと改めて思います。