市内のヤシの木販売のお店の前を通りかかると、真夏への憧憬が胸に入道雲のように湧いてきました。いよいよ暑くなってきたからでしょうか。ヤシといえばポリネシア。ポリネシアンダンスのフラとオールブラックス(ラグビー ニュージーランド代表)のハカを思い出していました。男性的なのを超えて大地を味方に押し寄せてくるようなハカの迫力にこちらの動きが止まってしまいます。ポリネシアンダンスの動きが全て意味を持っていて、その、どこか神への祈りの部分が、たまたま唐突に出会う諸々の芸術における朧げな自然回帰の感覚を、かなり前に出会った、おそらくネイティブ・ハワイアンのお面(写真2枚目)を、記憶から引き出してきます。ああ、思いっきり自然に飛び込み、太陽に浄化されたくなりました。事実としてウイルスも地上に存在する生命の一つではありますが、今回の新型コロナウイルス感染症が地上から一刻も早く消えてなくなってしまいますように!願いながら……。ハカのように強く男性的すぎて受けとめるのに大変でこのところあまり聴いていなかったトム・ジョーンズさん(今月なんと81歳になられました)の、全英チャート首位を男性アーティストとして史上最年長でとった最新アルバム(写真4枚目)を今かけています。いい意味で力が抜けた新境地!といえる音楽に、声に、驚いています。あっ、偶然ですが、ビールの宣伝でテレビから今、彼の「It's Not Unusual」(1965)が聴こえてまいりました!